弔辞のマナー

古い寺

葬儀で弔辞を奉読作法として、司会者に呼ばれたら霊前に進み僧侶、遺族席に向かって一礼します。次に遺影に一礼して弔辞の包みを開き右手で持っていた弔辞を両手に持ち直して、丁寧に包みから取り出します。上包みはたたんで側卓に置くか、ふところに入れます。両手で目の高さに捧げ持ち、語りかけるようにゆっくり読み上げます。読み方としては、故人への語りかけと同時に遺族や参列者にも聞いてもらうものなので、わかりやすい言葉や発音しやすい言葉を選び一語一語かみしめるように心を込めて読み上げる事が大切です。葬儀の場での弔辞は、格式ばった言葉や美辞麗句ばかりではいけません。故人を追慕し、弔う素直な心が文章ににじみ出るものが良いです。読み上げている途中に涙があふれてきたときは涙を拭き、心が収まってから再び読み始めます。朗読がつかえても失礼にはなりませんので、落ち着いて焦らず続けてください。

葬儀の弔辞の基本的なパターンは、初めの言葉として、故人の死に対する哀悼の言葉を出だしにつかいます。主題として故人の人柄を表す言葉や故人の功績や業績などをたたえ、かかわりのあったエピソードや残された者の決意と誓いの言葉を述べます。最後に遺族への励ましと慰め、故人の冥福を祈る言葉で結びとします。葬儀中、友人への弔事は故人と知り合ったきっかけや思い出、長年にわたる友情に感謝の気持ちを表し他人行儀に語りかける言葉にならぬよう注意します。病死の場合は 驚きの気持ちを表し家族の献身的な介護をねぎらい、故人が志半ばで倒れた無念さをくみ取って弔辞の言葉とし、事故死の場合でも事故の原因や状況などには触れないようにするのが礼儀です。